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北海道大学大学院 国際広報メディア・観光学院の院生研究会「茶話会」をはじめました! ―はじめた背景―

北海道大学大学院 国際広報メディア・観光学院の
院生研究会「茶話会」をはじめました。

「茶話会」は、
研究に関する話を気楽に行う会です。

なぜこのような会を作ろうと思ったかということなのですが、
大きく以下の3点の理由からです。

1点目は、
研究の話を気楽にかつまじめにできる場があまり無いこと。
2点目は、
大学の外に出て発表や議論をする院生が少ないように感じたこと。
3点目は、
研究のコミュニティ運営に関わる機会を創出したかったこと。
です。

1点目の、
研究の話を気楽にできる場があまり無いこと。
というのは、茶話会を一緒に運営してくれている
国際広報メディア・観光学院博士1年の平侑子氏とのかかわりの中から
見出した問題意識です。

北大の国際広報メディア・観光学院は、
学部を持っていないこともありますし、
社会人院生や留学生も多数受け入れているため、
様々な価値観が交錯します。
これは、大変素晴らしいことですが、
中にはビジネスライクな考え方についていけない学生や、
落ち着いて勉強したいと思っているのに、
下働きのような形でいろいろと仕事をやらねばならず、
しんどくなってしまう学生さんがいらっしゃいます。

「研究」というものを非常に静的なものととらえて、
「本ばかり読んでいてもだめだ」というようなことをおっしゃる方も
いらっしゃいます。

こういう状況では、
「こんな研究どうかな」とか
「すぐに役に立つかわからないけど、こんな面白い本があった!」とか、
「研究とは関係ないけど、今起こっている社会での出来事を話し合ってみたい」とか、
そういう発想が出しにくいようです。

個人的な考えですが、
私は大学という場は、色々なことを
自由に議論できる場であるべきだと考えています。

そのあたりのことについては、
以下の論考に書かせていただきました。

「北海道大学ピア・サポートの誕生と展開:
つながり創出型ピア・サポートの提案」
http://hdl.handle.net/2115/45441

ここで萎縮してしまったり、
自分の価値観を固持(あるいは誇示)して、
議論を行わないのであれば、
大学院に来ている意味があまり無いように思います。

なかなかそういう場が無い、ということなんですが、
私は、だからといって飲み会をやったり、
バーベキューパーティーをやったりすることは、
そういう意味ではあまり解決をもたらさないように思います。

飲み会やバーベキューパーティーなどは、
連帯を強化したり、仲良しグループを作るためには
有効に機能するように思いますが、
上記の目的にかなった形で行うのはとても難しいと思います。

私は、飲み会などでも、そういう場ができるかどうか、
試してみようとしたこともありましたが、
まぁ、人の悪口を言い合ったり、
まじめな話になると
「ま!そんなことより飲みましょう!」
みたいになったりで、
難しいものがありました。

それに、こういった機会に参加するためには
数千円のお金がかかります。
院生の生活には、書籍費や調査費用がかかってきます。

これは完全に私の価値観ですが、
正直飲み会に数千円かけ続けるのであれば、
書籍を買ったほうが勉強になります。

また、飲み会の場でしか、
コミュニケーションが進まない、というのは、
非常におかしなことだと思います。
飲み会に行くことがコミュニケーション能力が高いということなのでしょうか?
極めて疑問符がつくと思います。

飲み会に行かずとも、
普段のコミュニケーションをしっかりとし、
色々な人と話ができるようになること、
それが本当のコミュニケーション能力が高いということではないでしょうか。

話がずれてしまいました。

と、こういうことで、
気楽に気軽に参加できて、
研究の話をまじめに行うことができる場所、
こういう場所が必要だと思ったわけです。

2点目は、
大学の外に出て発表や議論をする院生が少ないように感じたこと。
が理由として挙げられます。

自分の研究成果を報告したり、
自分の研究計画を発表したり、
そういう形で出力をしていくと、色々と反応が得られます。

反応の中には、
肯定的な意見、否定的な意見、両方があります。

肯定的な意見は嬉しいものですし、
否定的な意見についても、自分の考えが及んでいなかったところを
ご指摘いただいたということですから、
自分の研究のためには、非常に有難いことです。

また、それだけではなく、共同研究をしようという話になったり、
書籍の企画や研究会の企画に参加させていただけたり、
講演や講義のご依頼をいただいたりと、
いただける反応は色々です。

そういうふうにすることで、
自分の研究の学問的な位置づけや、
社会的なニーズがわかることはもちろん、
自分の経験も広がっていきますし、
自分の研究がさらに展開していく契機となります。

なのですが、
「学会発表」や「論文投稿」は、
やはり垣根の高いものであるようで、
院生の中には、一度も発表や投稿をせずに
修士を修了される方もたくさんいらっしゃいます。

せっかくですから、是非とも外に出て
「学会発表」や「論文投稿」にチャレンジしていただきたいなと思いました。
自分のことを翻ってみると、
元々やり方を知っていたわけではなく、
学会発表のチャンスを先生からいただいたり、
学部時代に博士後期課程の先輩の様子を見て知ったり、
という形で、誰かに教えていただいたのが最初でした。

そうすると、そういう場を作ることが必要だなと
そのように思いまして、
茶話会を作りました。

3点目は、研究のコミュニティ運営に関わる機会を創出したかったこと。
が理由です。

これは、ちょっと微妙な問題なのですが、
今、大学の中で様々なコミュニケーション不全が起こっています。
これは、観光創造専攻だけの問題でもありませんし、
北海道大学だけの問題でもありません。
様々な大学の様々な学部や研究室で同様の話を聞いています。

研究室の中でコミュニケーションがしっかりと行われず、
学生が研究に意義を見出せなくなり退学してしまったり、
教員と学生の間で認識の齟齬が生まれ、
アカデミックハラスメントの問題に発展したり、
学生同士が人間関係の維持にやっきになってお互いをけん制し合い、
自由な研究活動がなされなかったり…。

こういうことが本当にいろいろなところで問題になっています。

私は大学院は、そんなことに時間的、金銭的コストをかけるのではなくて、
自分の興味を持ったことに対してコストをかける場であると考えています。
多分、そういうふうなことを期待して、皆さん大学院に入られるのではないかと思います。

そういう方が自由に研究の話ができる場が必要だなと
そのように思い、茶話会を作りました。

(続く)
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テーマ : 研究会・勉強会
ジャンル : 学問・文化・芸術

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