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札幌は大雪です。今日は久しぶりに文献紹介!「テレビゲーム解釈論序説」

札幌は今日すごい雪です。
雪まつり会場もすごいのだろうなぁ。

今日は午前は国際広報メディア・観光学院
の院生論集Sauvageの編集作業をしておりました。

午後からはもろもろの雑用やら
叢書編集などをやっておりました。

さて、今日は久々に文献の紹介をさせていただきたいと思います。
以前から大好きで、パラパラと読んでいた本なのですが
今日は「テレビゲーム解釈論序説」という本をご紹介します。

【文献情報】

タイトル:「テレビゲーム解釈論序説」
著者:八尋茂樹
出版社:現代書館

帯に書かれていることがまず素晴らしいのです。
大きな字で
「テレビゲームは悪か?」とあります。

少年の凶悪犯罪のニュースで、
少年の部屋にあったゲームソフトや音楽CD、マンガ、アニメなどが
事件の「原因」であるという論調は良くあります。
私としても、そのあまりに安直過ぎる論には正直うんざりで、
今自分が執筆しているゾンビ映画に関する論文でも
そのことに触れています。

本書の著者は、上に書いた帯の文言に続けて
「ゲーム悪影響論の大半は、
そういった作品を未体験のオトナによって推測で組み立てられてきた。」
と書いています。

まったくその通りかと思います。

何かに対して「悪い!だめだ!」と感情むき出しで
言ったり書いたりする場合、ほとんどの場合その批判を行っている人
と言うのは、対象となるものをちゃんと読んだり、
対象となる相手の話をちゃんと聞いていなかったりするのです。

これは自分の場合も当てはまるので、
自戒の念も込めて書いておきます。
やはり、批判する場合はその対象となるものについて
詳しくならねばならないと。
学術的批判であると主張しながら、
個人的な感情を発露している論文はなんかつらいですね。

とまぁ、ちょっと話がずれました。
何にせよ、本書は、ゲームという一見
「ただの遊びでしょ?」
「ゲームなんて長くやってたらあほになるわよ?勉強しなさい!」
「ゲームは一日一時間」
とそういった意見が出てきそうな物を
大真面目も大真面目に分析した書なのであります。

RPGの分析がとても詳しくなされており、その部分が大変読み応えがあります。

以前本ブログでも紹介しましたが、
北海道大学の全学の授業(山村高淑先生担当)で、
「メディアコンテンツの中に描かれる旅」、
というテーマで論文指導を行った中でも、
RPGにおける冒険のはじまり、に関して考察を行った
面白い論考を書いた学部生の方がいらっしゃいましたが、
それもこういった研究の一種と位置づけることができると思います。

授業の中でレポートを書いた彼が、この本を知っていたかどうかは
わかりません。参考文献には確かあげていなかったように思います。
もし知らないのであれば、何かの時に教えてあげたいと思います。

私が本書の中で非常に興味を持ったのは、
RPG内のセリフから、高齢者や民族や地域方言、性別などが
どのように扱われているか、ということを分析しているところです。

これは、以前紹介した「ツンデレ論文」が位置づけられる役割語の
研究なんかとも関連してくるのだと思いますが、
とにかく、人間が何かアニメやゲーム、マンガなどに触れる時、
その中で、どういう人がどのように扱われるか、というのは、
セリフなどから非常に良く分かります。

アニメやゲーム、マンガなどのコンテンツは、
現実を模倣するとともに、逆に、作品が現実に影響を与えることも多いでしょう。
あるいは、現実を再生産することもあるでしょう。

う~ん。深い。
このあたり、著者が教育学関係の人であることも
大きいのだと思いますが、
私のように観光のことをやっているものにしても
こういった視点は非常に重要です。

いつものごとく、感想にまとまりないですが、
とにかくとても刺激を受けた本でした。
値段は結構はりますが、
ボリューム感を考えると値段だけの価値はあるかなと思います!
お勧めです!
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テーマ : 研究者の生活
ジャンル : 学問・文化・芸術

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