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『よくわかる観光社会学』安村克己・堀野正人・遠藤英樹・寺岡伸吾編著(ミネルヴァ書房)

京都文教大学の総合社会学部、観光・まちづくりコースの1回生の皆さん、
2012年度秋学期の基礎演習に使用する教科書が決まりました。

タイトルにも掲げている
『よくわかる観光社会学』安村克己・堀野正人・遠藤英樹・寺岡伸吾編著(ミネルヴァ書房)
です。



ミネルヴァ書房の『よくわかる』シリーズの一冊です。
やわらかアカデミズム・<わかる>シリーズ、というのが正式名称のようです。
2011年4月に出版され、現在2刷が出ています。

このシリーズは、原則、見開きで1つの項目が解説してあり、
学問分野の概要が文字通り『よくわかる』ものです。

観光学、観光社会学、などと聞いた時に、
「一体全体どんな学問??」と不思議に思う方は多いと思います。
本書は、43人の観光研究者によって書かれており、
観光社会学を中心にしつつも、隣接領域もカバーしています。

全体は、以下の4部、11章で構成されています。

第1部 観光社会学とは
 1章 観光社会学の輪郭
 2章 社会現象としての観光の構造と変遷
第2部 現代観光のかたち
 3章 新しい観光のかたち
 4章 多様化する観光
第3部 観光社会学の体系
 5章 観光社会学の視座
 6章 観光社会学の領域
 7章 隣接する学問領域
第4部 事例を読み解く
 8章 観光施設の社会性
 9章 観光の文化装置
 10章 観光社会学の舞台
 11章 研究者紹介

値段は2600円+税
と、決して安くは無いですが、
買って損はありません。

盛りだくさんの内容で、
とても半期では終わらないものです。
一度購入しておけば、これからの様々な授業で役立ちますし、
卒業論文にも使えます。
京都文教大学の丸善で購入できますので、
早めに購入しておいてください。

参考までに、北海道大学大学院でおこなっていた研究会で、
『よくわかる観光社会学』の項目「映画館」と「アニメと観光」
を参考にして作ったレジュメ2点を以下に示します。
無料でダウンロードできます。


『よくわかる観光社会学』「映画館」を手がかりに映画と旅行について考える
http://hdl.handle.net/2115/45963

『よくわかる観光社会学』「アニメと観光」を手がかりにコンテンツツーリズムを考える
http://hdl.handle.net/2115/45475
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テーマ : 本の紹介
ジャンル : 学問・文化・芸術

『旅を生きる人びと ―バックパッカーの人類学』大野哲也(世界思想社)

朝、大学に行って自分のポストを見ると、
出版社が宛名の荷物が入っていることがあります。
最近、書籍をご恵与いただくことが多くなりました。
本好きの私にとって、本当に有難い境遇です。
お送りくださっている皆様、ありがとうございます。

まだまだ大学教員という仕事に慣れておらず、
毎日バタバタしておりまして、
なかなかご恵与いただいた本をじっくり読むことができておらず、
申し訳ない限りなのですが…。
もう少しで夏休みになりますので、
じっくり読ませていただこうと考えております。

さて、最近ご恵与いただいた本の中に
『旅を生きる人びと ―バックパッカーの人類学』
があります。



本書の著者は桐蔭横浜大学
スポーツ健康政策学部スポーツ健康政策学科
の大野哲也先生です。

大野哲也先生とは、2012年4月21日に奈良女子大学で開かれた
人文地理学会の第275回例会「社会的想像力としての移動 ―観光とメディア」
でお会いしました。
(人文地理学会ホームページ:http://hgsj.org/reikaibukai/reikai_no275/)

この時の例会では、私は
「メディア文化と観光 ―アニメ聖地巡礼にみる観光のメディア性」
を発表させていただき、
(スライドのダウンロードは以下より
http://hdl.handle.net/2115/49467

大野哲也先生は、
「バックパッキング・ツーリズム」というタイトルで発表されました。

大野哲也先生は、お名前は以前から伺っていたのですが、
この時初めてご研究の内容を詳細に知りました。

バックパッカーについてのご研究なのですが、
時間をかけてなされた調査、
そして、実際にバックパッカーに聞き取りを行って得た結果、
その結果について丁寧な分析が行われ、
バックパッカー達の行動や心情などを明らかにしておられます。

大野先生のご発表の後に私の発表があったのですが、
自分の発表のことを忘れるほど、面白く聞かせていただきました。
また、懇親会でも私の素人質問に対して、
懇切丁寧にご説明くださり、
多くを学ぶことができました。

私が研究対象としているアニメの聖地巡礼と
バックパッカーの類似点や相違点についても
色々と議論させていただけ、
一見全く異なる事象に見える
バックパッカーとアニメ聖地巡礼に、
共通の社会的背景が見いだせたように思いました。

今回お送りいただいた御本からは、
先生の調査、研究のあり方、成果、そして、お人柄までが
生き生きと伝わってきます。

バックパッカーに対して、外からレッテルを貼りつけるのではなく、
丁寧に調査し、話を聞いて、分析・考察を行った、
その結果が記されています。

観光を研究したり、学んだりする方々、
特に、旅行者に焦点をあてて考えたい方には、
オススメの本です。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 学問・文化・芸術

院生二人の学会デビュー【第4回観光・余暇関係諸学会共同大会】

2012年6月30日に東洋大学(白山第2キャンパス)にて開催されました
第4回観光・余暇関係諸学会共同大会にて発表させていただきました。

私は、単著1本、共著1本の発表でした。

単著のものは、
岡本健(2012)
「AR(拡張現実)技術を活用したツアーにおいて旅行者が感じる楽しさに関する研究
―「マンタビ モニターツアー」事例の分析から」
というタイトルです。

AR技術をツアーに活用した際に、
参加者はどのような「楽しさ」を見出すのか。
技術の目新しさだけではなく、
ツアーで偶然出会った人々との交流を楽しんだりするのか?
この点を事例から考察しました。


共著のものは、北海道大学大学院 国際広報メディア・観光学院 観光創造専攻
修士課程1年の釜石直裕さんが発表してくれました。
学会デビューだそうです(^^)

釜石直裕・岡本健(2012)
「コンテンツツーリズムにおける観光地評価の構築プロセスに見る異なる立場のせめぎあい
―アニメ『けいおん!』聖地「豊郷」で起きた「楽器盗難事件」に対するSNSのコメント分析から」

結構大きなニュースになった事件ですが、
アニメ『けいおん!』の聖地である豊郷小学校旧校舎群で
ファンから寄贈された楽器やグッズの売上金などが盗難された事件について、
SNSでニュースに対するコメントが多数発信されていました。
それについて分析、考察したものです。

以下の論文の成果を踏まえています。

「コンテンツツーリズムにおける地域からの情報発信とその流通
―『らき☆すた』聖地「鷲宮」と『けいおん!』聖地「豊郷」の比較から」
http://hdl.handle.net/2115/47794

釜石さんがしっかり発表してくださり、
多くの質問を受け、考察を進めることができました。
聞いてくださった皆様、ありがとうございました!

また、ついに学会デビューという
鎗水孝太さん(北海道大学大学院 国際広報メディア・観光学院 修士課程2年)
の発表も聞かせていただきました。

「コスプレイベントの成立過程に関する社会文化史的考察」
というタイトルで発表されました。
コスプレイベントの行われ方(実施主体、実施形態等)について
わかりやすく整理されており、大変勉強になりました。

お二人の学会デビューに立ち会え、
自分自身の学会デビューの時のことを思い返していました。
最初に発表した時は、誰かから何か言われやしないか、
という緊張(これは見栄から来る恐怖だと思いますが)でがちがちに
なっていた覚えがあります。

そんな私に比べると、
お二人はしっかりとご発表され、
質問にも誠実に答えておられました。
これからもガシガシ研究して、発表していってほしいと思います。
私も負けじとがんばらねば!

テーマ : 研究発表
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

Author:岡本 健
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